人の悩みの9割は人間関係だという話もあります。無理ばっかり言ってくる上司、仕事のできない後輩、気を許せない同僚・・・仕事も遊びじゃないので色々と悩みが出てきますよね。
人間関係のストレスが積もりに積もって「あ〜もうダメだ!会社辞めたい!」と思ったことがある人は多いと思います。
ただ一方で、「人間関係が嫌という理由で転職しても、結局転職先で人間関係で悩むことになるから転職をしても意味がない」なんて話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
私自身、転職経験者です。ですが、人間関係が嫌になって転職したわけではありません。「じゃあ何でこの記事書いてんだよ」って思われるかもしれませんね。
ええ、その通りです・・・ですが、私も社会人経験10数年ということでいわゆる働き盛り世代に入りました。
会社の中で本当に色々な人間関係を見てきました。その中には、中途入社で入ってくる人、人間関係がこじれてしまって会社を去って行く人・・・さまざまでした。
そうやって色んな人と関わっていく中で「人間関係が嫌で転職すると失敗するのか?」という疑問になんとなくの答えが見つかるようになりました。
そこで、今回の記事では、
「ああ会社の人間関係に疲れた・・・もう転職したい。」
と言う人のために
- 人間関係が嫌で転職したら次の転職先でも人間関係で悩むのか?
という疑問について私なりの答えを出そうと思います。
人間関係が嫌で転職すると失敗しやすい傾向はある
さっそくですが、私の結論はこうです。
『人間関係が嫌で転職すると失敗しやすい傾向にはある』
「なんだよ、結局そうなのか・・・」と思った人もいるかもしれませんが、まずは、その理由をみていきましょう。
私は人間関係の満足度を、自分自身の人間関係構築力と相手の人間関係構築力の関数で表すことを考えました。
人間関係の満足度(%)を\(S\)(Satisfactoryの頭文字)とします。\(S\)は、その人本人の人間関係構築力:\(M\)(Myselfの頭文字で0〜1の数字。高いほど人間関係を良好にできる)と他者の人間関係構築力\(O\)(Othersの頭文字で0〜1の数字。高いほど人間関係を良好にできる)を使って、経験的に以下の式で表せるように思います。
$$S=\frac{M+0.5O}{1.5}\times100$$
「人間関係構築力」ってのが若干あいまいですが・・・他者と関わっていく中で時には妥協したり、人に気を使ったりしてバランスをとりながら人間関係を作っていけるような力と考えてください。
で、早い話がこの式は、「相手の人間関係構築力は自分の半分の影響しかない」ということを表しています。
例えば、仮に私の\(M\)が0.8だとします。職場のある人の\(O\)が0.2くらいとしましょう。この人は\(O\)が0.2くらいなので、自分勝手なのかもしれませんし、こちらの言うことを捻じ曲げて解釈してくるのかもしれませんし、とにかくかなりクセのある人間です。ところが、私の人間関係の満足度\(S\)は、
$$S=\frac{0.8+0.5\times0.2}{1.5}\times100=60$$
と、人間関係の満足度は60%です。意外と高いと思いませんか?
これが逆に私の\(M\)が0.2で、職場の人の\(O\)が0.8だとするとどうなるか
$$S=\frac{0.2+0.5\times0.8}{1.5}\times100=40$$
人間関係の満足度は40%と低い結果になりました。
このように、人間関係の満足度は相手より自分の影響の方が2倍も強いんです。厳しいかもしれませんが、私はこれくらいが現実だと思っています。
さて、話を本題に戻しましょう。
私がなぜ人間関係が嫌で転職すると失敗しやすい傾向があると考えたかというと、人間関係に満足していない(=\(S\)が小さい)場合、自分の\(M\)が小さい可能性が少なからずあると思ったからです。
先ほどの計算例のように、\(M\)が0.2くらいで人間関係構築力の低い人が、職場の人間関係が嫌で嫌で仕方がないとします。仮に、その状態を\(S\)=30%とすると、この時、この職場の人の人間関係構築力\(O\)は、
$$\frac{(\frac{30}{100}\times1.5-0.2)}{0.5}=0.5$$
となり、\(O=0.5\)、つまり特に問題のない普通の人間関係構築力の人です。
そんな人はざらにいますよね。つまり、この人が人間関係に不満を抱いて転職したとしても、転職先の普通の人とまた人間関係の問題を起こす可能性が高いことがわかります。
じゃあ人間関係が嫌で転職したい人はどうしたら良いの?
では人間関係が嫌で嫌で仕方ない人はどうしたら良いでしょうか?
お伝えした通り、まず自分の人間関係構築力はどのくらいか?を見積もる必要があります。
どうやって?って感じでしょうが、簡単に見積もるには、今まで人間関係で問題が起きることが多かったかどうかを指標にすると良いです。
今まで人間関係の問題が多かった場合、残念ながら自分の\(M\)が小さい可能性が高いです。
逆に今まで人間関係に悩むことが少なかったって人は、\(M\)は普通以上にあると思って良いと思います。
\(M\)が普通以上にあるなって人は、今の悩みの原因は相手にある可能性が高いので、転職は全然ありだと思います。こういうとき、その相手は他の人にも苦手に思われたりしている可能性が高いので、その辺も同僚に聞き込みして参考にすると良いでしょう。
そして積極的に転職活動をしていくと良いと思います。
では、自分の\(M\)が小さい・・・?て場合は、残念ながら転職してもまた人間関係で悩む可能性が高いです。
この場合、進むべき道は2通りです。
①人間関係構築力を上げる努力をするか、②脱サラするかです。
私としては弱点を克服するより自分の強みを活かした方が良いと考えてるので、②の脱サラに向けて行動することをおすすめします。
よくよく考えれば、サラリーマン以外の職業もいっぱいありますよね。
自分の\(M\)が小さいことに悩むのはもうやめにして、自分の強みを見つけて脱サラする道を考えるのが良いと思います。
今すぐに脱サラできないにしても、何かアクションを起こすことはとても大事だと思います。
「脱サラした人のブログを読む」、「脱サラ、フリーランス、副業についての本を読む」とかでも良いです。まずアクションすることがとても大事です。
こういったアクションを取っていると、人間関係の悩みにも多少良い効果があります。それは、会社以外のやるべきことが見えてくるのと、そのうちこの会社辞めれるかもと思えることで、心に余裕が出てくるためです。この心の余裕のおかげで悩みが小さくなっていくこともあります。
また、誤解してほしくないのですが、\(M\)が低いからと言ってダメ人間だとか無価値な人間だって言いたいわけではありません。
だいたい偉そうに言ってる私自身、\(M\)は低めで0.3〜0.4程度しかないと思います笑
実は、今まで学校や会社の人間関係で悩むことが多かったです・・・多分、いや絶対私はサラリーマンには向いてません・・
ということで最近私も脱サラに向けてアクションを始めました。
ブログ運営もその1つです。いわゆるアフィリエイトというやつですね。これについてはまだ全然成果がありませんが・・・会社を辞めたい人の希望になれるように頑張ります!
まとめ
最後に話をまとめます。
人間関係の満足度\(S\)は、本人の人間関係構築力:\(M\)と相手の人間関係構築力\(O\)を使って、経験的に以下の式で表せます。
$$S=\frac{M+0.5O}{1.5}\times100$$
人間関係の満足度は、\(M\)の方が\(O\)より2倍影響が大きいです。なので、人間関係が嫌で転職するときは一度立ち止まって、それは\(M\)と\(O\)、どちらの影響なのか考えてみましょう。
\(O\)が原因なら転職はあり。
\(M\)が原因なら転職しても悩みは消えない可能性があります。
だったら自分の他の強みを見つけて脱サラするアクションを取ってみましょう。
というお話でした。